以前、他でパーソナルカラー診断を受けて「○○」のシーズンタイプと診断されたが、
診断結果が腑に落ちない、しっくりこない、
という理由で当スタジオマインに来てくださるお客様が少なからずいらっしゃいます。
数々あるそういったケースの診断例をご紹介したいと思います。
「診断結果は○。 でも・・・。」
studio mine ではお客様のかかえる
この 「でも・・・?」 の部分にお答えしています。
事例 @
■ 診断結果が腑に落ちない、しっくりこない
というお客様の分析は・・・・
他のサロンで「春です。かわいい感じがお似合いになります。」
と言われたものの、
「なんか違う、かわいい感じ? ん〜。」
「もう一度違うところで診断してもらいたい。確かめたい。」
というご希望のお客様がいらっしゃいました。
ドレーピング(色布を当てて顔の見えの変化を観察すること)をしてみると
やっぱり「春」はいい印象があります。
「春」となりそうだったのですが、テストカラーを組み替えて診断しているうちに
ある発見が、
というほど大層なことでなく、ありがちなことなのですが、
ドレーピングの手順として、一般的な方法の一つに
二つのシーズンを選んで、
例えば「冬のピンク」と「春のピンク」を選んでどちらがよいか比べます。
まず、「春のピンク」をお顔の下、襟元に掛け、もう1枚の「冬のピンク」は
胸元に広げ上げたりおろしたりしながら、交互に「冬のピンク」と「春のピンク」が
お顔の下に来るようにして変化を観察します。
この方の場合、必ずと言っていいほど、
「後に持ってくる方の色(上げ下げする方)がより良いように見える」
のに気づいたのです。
ドレーピングの順番によって印象、見え方が変わる と言うことはまま、あるのですが
この方の場合はその現象が強く現れる方でした。
いわゆる「継時対比」の現象かなと思われる(?)のですが、
薄い色を見た後で、濃い色を見ると、前に見た色が薄かったために
次に見た色がいっそう濃く感じられるというような現象のことですが、
「冬のピンク」=似合うとくっきりとして色白になる
「春のピンク」=似合うとハリ、ツヤが出て血色がよくなる
後に当てた色のいい方の効果が印象として強く残るのです。
「春のピンク(胸元で固定)」の後に「冬のピンク(上げ下げする方)」をもってくると「冬のピンク」がよく、
「冬のピンク(胸元で固定)」の後に「春のピンク(上げ下げする方)」をもってくると「春のピンク」がよくなります。
万事、この調子で、堂々巡りになってしまい、後にもってきた色のシーズンが
ベストということになってしまいます。
そこで次のようなやりかたを行ってみました。
ベーシックカラー(グレー、ベージュ、茶、紺)をトップスに
アクセントカラーとしてピンク系やブルー系をスカーフに見立てて、
春・夏・秋・冬 と
それぞれのシーズンカラーでコーディネイトしたものを、
お顔の下に持ってきて見比べてみると、
1枚ずつ見ていた時と異なり
よりシーズンごとのイメージ特性が分かって、診断しやすくなりました。
例えば、それぞれのシーズンごとの ベージュ+ピンク で見てみると
●春のベージュ+ピンク=春のベージュはとても膨張感が出て、もたついた感じになる。
●冬のベージュ+ピンク=冬のベージュはグレ−に近いグレージュ+青みでクリアなピンク
だととてもスッキリとして華やかになります。
●夏や秋の濁り感のある色は、地味で寂しい感じや老けた感じになってしまいNGです。
さらに続けて、いく通りかテストカラーをかえて、観察を続けた結果、
まとめると、
低彩度になるとイエローベースの悪い影響が目立ってきます。
なのでベージュやブラウンといった黄みのベーシックカラー、特に春や秋の
ベージュ、ブラウンはNGカラーになってしまいます。
ベーシックカラーで見ていくと冬のグループの色が最もよい効果をもたらすことが分かりました。
他の冬の色も好印象です。
但し冬の暗めのカラーは似合いにくいので、
冬のベーシックカラーを主に使い、ポイントは冬の明るめ、鮮やかめの色を
お使いになるとよさそう、ということが分かってきました。
明るめ、鮮やかめならイエローベースの色もなかなかいい感じです。
結論は「冬のパレットが基本。」です。